Column

技術コラム

  • HOME
  • |
  • 技術コラム
  • |
  • ホワイト?ブラック?ハッカーの“帽子の色”で見抜くハッカー分類

2024年04月21日

ホワイト?ブラック?ハッカーの“帽子の色”で見抜くハッカー分類

ハッカーとは

ハッカーとは、コンピュータやネットワークについて高度な技術的スキルや知識を持つ人のことを総称した言葉です。
ハッカーは善良な「ホワイトハットハッカー」と悪意のある「ブラックハットハッカー」の大きく2つに分類されます。
なぜ「ホワイト」と「ブラック」の帽子の色に分けられるようになったのかというと、昔の西部劇で正義の主人公は「白い帽子」、悪役は「黒い帽子」を被っていたことが由来だそうです。

ハットカラー

ハッカーはその行動や倫理観に基づいて、ホワイトとブラック以外にも、様々な「ハットカラー(帽子の色)」で分類されます。主要な分類とその特徴を説明します。

種類 悪意 事前許可 特徴
ホワイトハット × 脆弱性を見つけて対策することで
倫理観をもって攻撃を防ぐ
ブラックハット × 復讐や金銭目的など悪意を持って
攻撃する
グレーハット × × 興味本位やスキルの誇示、名声を得る目的で
善意で脆弱性を見つける
ブルーハット × 製品やシステムに脆弱性が
存在しない状態にする
レッドハット × 攻撃的な手法でブラックハット
ハッカーの攻撃を阻止する
グリーンハット 経験の浅い初心者で、
学習してスキルを身につける
パープルハット × 自身のシステムをハッキングして、
スキルを身につける

1. ホワイトハット(White Hat)

倫理的なハッカーで、組織の許可を得てシステムの脆弱性をテストし、セキュリティを強化します。

2. ブラックハット(Black Hat)

悪意をもって不正にシステムへ侵入し、データの盗難や破壊を行うハッカーです。

3. グレーハット(Gray Hat)

許可なくシステムに侵入し、脆弱性を発見して報告するハッカーです。

4. ブルーハット(Blue Hat)

企業が製品やシステムのリリース前に、脆弱性をテストするハッカーです。

5. レッドハット(Red Hat)

攻撃的な手法でブラックハットハッカーの攻撃を阻止・無力化することを目的とするハッカーです。

6. グリーンハット(Green Hat)

ハッキングの世界に入ったばかりの初心者のハッカーです。

7. パープルハット(Purple Hat)

自分の所有する環境をハッキングして練習することでスキルを磨くハッカーです。

レッド(攻撃)とブルー(防御)の色を混ぜるとパープルになることから、攻撃と防御の両方の手法を理解し、包括的なセキュリティ戦略を提案するハッカーのことを指すこともあります。

これらの分類は一般的なものであり、ハッカーの行動や動機は多様です。各分類の境界は曖昧な場合もあるため、個々のハッカーの行動や目的を理解することが重要です。

参考情報

Types of hackers: Black hat, white hat, red hat and more

Building a Balanced Security Team: The 7 Hacker Hats Explained

TWho Are Purple Hat Hackers?

Get in Touch

お問い合わせ

サイバー攻撃対策・脆弱性診断・インシデント対応など、
お客様のニーズに合わせた最適な
ソリューションをご提案します。
まずはお気軽にご相談ください!

Pagetop